格安航空会社LCCの就航や旅行会社の格安航空券販売など、航空券の購入や旅行の申し込み方法は多種多様になってきています。また、飛行機を使っての移動が特別なことではなく、日常的になりつつあり、賢く利用することで、新幹線よりも安く、しかも早く移動できるようになってきています。そこで、今回は日本のLCCの先駆けといえる航空会社スカイマークのシステムやサービスを紹介します。

スカイマークはどんな会社なの？

スカイマークは羽田空港を拠点とし、日本国内の主要都市を就航地としているエアラインです。日本国内のエアラインの中でいち早くサービスの簡素化、低価格の運賃を実現しており、空の旅をよく利用する人からも人気の航空会社です。サービスを簡素化することで格安な運賃を実現しており、多彩な国内就航地があることから、国内移動を安く、スピーディーにするのに欠かせない航空会社です。

スカイマークの日本からの運航区間

スカイマークの就航地は、羽田空港、札幌、茨城、名古屋、神戸、福岡、長崎、鹿児島、那覇の９都市となっています。具体的な空港と便数は下記の通りです。

・羽田〜札幌/新千歳（１日８往復便）
・羽田〜神戸（１日７往復便）
・羽田〜福岡（１日11往復便）
・羽田〜長崎（神戸経由）（１日２便）
・羽田〜鹿児島（１日４往復便）
・羽田〜那覇（１日６往復便）
・札幌〜茨城（１日１往復便）
・札幌〜名古屋/中部（１日２往復便）
・札幌〜神戸（１日３往復便）
・札幌〜福岡（１日１往復便）
・茨城〜神戸（１日２往復便）
・茨城〜福岡（１日１往復便）
・茨城〜那覇（福岡経由）（１日１便）
・名古屋/中部〜那覇（１日２往復便）
・神戸〜長崎（１日２往復便）
・神戸〜鹿児島（１日２往復便）
・神戸〜那覇（１日１往復便）
・福岡〜那覇（１日４往復便）

スカイマークのチケットの種類

スカイマークのチケットはエコノミーのみです。『大人普通運賃』をベースに、予約日、搭乗日によって料金が変動します。また割引の種類が多いので、大人普通運賃より安く航空券を購入することができます。割引運賃の種類は下記のとおりです。

具体例：2016年７月８日(金)
717便 東京/羽田（14:05）→札幌/新千歳８ （15:35）大人片運賃

＊2016年５月３０日検索時点。予約日、搭乗日によって変動します。

いま得

「いま得」は、搭乗日３〜前日まで予約、購入可能。空席変動型で運賃が安くなるチケットです。約35％OFF。

普通￥24,190→『いま得』￥15,790

前割７、３、３

「前割７、３、３」は、搭乗７、３、１日前まで予約可能です。利用便の変更可能な割引運賃制度になっています。約30〜40％OFF

普通￥24,190→「前３」￥14,290
普通￥24,190→「前１」￥17,290

SKYバーゲン45、21

「SKYバーゲン45、21」は、45日前、21日前まで予約可能な割引運賃です。搭乗日の３ヶ月前から購入が出来ますが、販売座席数が少ないので、早めの予約が必要です。割引内容の確認は必要ですが、約60〜70％OFF。

普通運賃￥24,190→「SKY45、21」￥8,290

SKYセール

「SKYセール」は、対象路線の一部の便における期間限定の割引キャンペーン運賃です。販売は不定期で、販売座席数が少ないので、公式HPやSNSで情報収集が必要です。例えば、羽田〜新千歳の普通運賃が最安で6,000円台で購入することができます。キャンペーン内容、条件によって変わるので購入前の確認が必要です。

U21直前割

「U21直前割」は、満12歳以上22歳未満の方、ご搭乗前日から当日まで予約可能のチケットです。約40％OFF

普通￥24,190→￥14,591

シニアメイト

「シニアメイト」は、満60歳以上の方が、搭乗前日から利用当日まで予約可能な割引チケットです。約40％OFF

普通￥24,190→￥14,590

スカイマークの特徴

機内サービス

スカイマークは『最大のサービスは運賃を安くすること』を掲げているエアラインです。その分、サービスは簡素化されています。機内食の配布や販売、映画やドラマの配信などエンターテインメントはありません。飲み物は機内販売で購入することができます。ソフトドリンクは一律100円、アルコールはおつまみ付きで300〜400円、スナック菓子や軽食は一律100円で販売しています。無料サービスではおしぼり、飴の配布、毛布の貸出があります。LCCでは手荷物預けはオプションとして別途申し込みと料金が必要ですが、スカイマークでは20kgまでの手荷物は無料で預かり可能です。

スカイマークの運航価格

スカイマークの航空券は格安ではありませんが、大手航空会社よりかなりお手頃に航空券を購入できます。そして、割引運賃が種類豊富なので、普通運賃よりさらに安い空の旅ができるのがスカイマークの特徴です。

例えば、2016年７月８日（金）で東京〜札幌を利用する場合の片道料金をチェックしてみましょう。

・スカイマーク　普通運賃￥24,190
・ANA　普通運賃￥40,190
・LCC　バニラエア　シンプルチケット￥8,390

スカイマークは中間の価格設定になっていることが分かります。そこで、割引の『いま得』チケットを使うと、割引運賃の1万5790円となり利用価値が感じられるようになるのではないでしょうか。予約変更は出来ないチケットですが、賢く使うことでリーズナブルな移動が可能となります。

＊2016年５月30日検索時点

マイル

スカイマークのマイレージサービスはありません。ただし、デルタ航空のマイレージクラブに入会している方は「ニッポン・500マイルキャンペーン」を使って１フライトにつき500マイルを貯めることは可能です。

座席の広さ

スカイマークの座席幅は42cm～45cmで座席間隔は79cmです。スカイマークの新サービスで航空券＋1,000円で「足のばシート」に指定することができます。足元がこれまで普通席だった最前列と非常口近くの15列目と16列目に導入しています。申し込みはスカイマークの空港有人カウンターでできます。また、全座席下にはコンセントがあるので、充電などに利用できて便利です。

スカイマークの気になること

座席指定

座席指定は可能で、座席指定料はかかりません。予約便によっては座席指定ができない場合もありますが、基本的に事前予約できます。

子供料金

０〜２歳児までは、大人の膝上に座るなら料金はかかりません。満３〜11歳児は小児料金で、大人普通料金の約４割引の料金になります。予約日、搭乗日によって変わりますが、公式HPの空席照会で検索すると小児料金も出てくるので、わかりやすいです。

チェックイン

チェックインは、空港の自動チェックイン機、有人の空港カウンターで承ります。チェックインは出発時刻の20分前までです。ちなみに、公式チャンネルではないですが、YouTubeにスカイマークのチェックインの仕方から搭乗までの流れがわかる映像がアップされているので、それを見ることでチェックインの流れを知ることができます

キャンセル

普通運賃は航空券購入後〜出発時刻までキャンセル変更料金は無料です。『いま得』は、購入日～60日前だと4,000円、59日前～出発時刻前は5,500円のキャンセル変更料が掛かります。また、『SKYバーゲン45、21』『SKYセール』はキャンセルできません。

その他キャンペーン内容などによって条件が変わるので予約の際の確認は必要です。どのチケットでも払戻しの場合は手数料１区間500円かかります。格安航空券だとキャンセル変更ができないチケットがほとんどですが、スカイマークの『普通運賃』や、お得な『いま得』チケットなら、手数料は掛かりますが、変更できるので、急な予定変更があっても安心です。

国内の運行区間が多いスカイマークは利便性が高い航空会社

スカイマークの航空券は格安とはいえないですが、割引の種類が豊富で料金のしくみはわかりやすいので、お得に利用できる航空会社です。また国内の就航地、発着数も多いので、スカイマークを利用して国内様々なところに旅をしてみるのもいいでしょう。

チケットの種類にもよりますが、キャンセル変更も可能です。LCCだと手荷物の預けは別料金なのですが、スカイマークは手荷物の預けもチケットに含まれています。スカイマークは余剰サービスを絞ることで、国内旅行や国内の移動を、安く、便利に利用できる航空会社であり、LCCよりも充実した移動ができるので利用を検討してみてはいかがでしょうか？